フッ素について
フッ素はミネラルのひとつで、海藻・エビ・魚介類や調味料など日常の食品にも含まれています。単独では存在せず、フッ化物(フッ化ナトリウムなど)の形で存在しています。
歯科医院で塗布するフッ素の濃度は、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素の濃度の約9倍です。定期的なフッ素塗布は、虫歯予防に高い効果があります。
はい、フッ素には歯の表面構造を強くする働きがあります。具体的には以下の3つの作用があります。
①歯の表面のハイドロキシアパタイトがフルオロアパタイトに変化し、酸に対して強くなる
②口腔内の細菌(ミュータンス菌など)が酸を作りにくくなる
③一度溶け出したエナメル質の再石灰化を助ける
フッ素の活用方法は大きく分けて以下の4種類があります。
- 歯磨き粉に配合する(自宅でのケア)
- 歯科医院で高濃度のフッ素を塗布する
- フッ素水溶液でうがいをする(フッ素洗口)
- 水道水にフッ素を添加する(日本では実施されていない)
最も効果的なのは、歯科医院での高濃度フッ素塗布に加えて、フッ素水溶液でのうがいをほぼ毎日行うことです。
これは量の問題です。コーヒーを100杯一度に飲んだり、酢を1L一気に飲んだりすれば命に関わります。フッ素も同様で、適切な量を守って使えば虫歯予防に効果的な安全な物質です。
世界保健機関(WHO)もフッ素の安全性を認め、推奨しています。急性中毒量は体重1kgあたり約2mgとされており、2歳児が急性中毒を起こすには市販の子ども用歯磨き粉(500ppm程度)を丸ごと1本全量飲み込んだ場合に相当します。通常の使用量ではまったく問題ありません。
また、フッ素を意図的に添加していない日本の水道水にも、自然由来のフッ素が微量に含まれています。