先に、いちばん多いご質問にお答えします
- まず何を? … 頭やからだを先に確かめてください。そのうえで、抜けた歯・欠けたかけらを探します。
- 永久歯が抜けたら? … 根にさわらず、乾かさずに牛乳か保存液へ。30分以内をめざして受診してください。
- 乳歯が抜けたら? … 元に戻さないでください。下の永久歯を傷つけるおそれがあります。
- 見た目が大丈夫なら? … それでも受診を。根が折れていたり、あとから色が変わったりすることがあります。
子供が歯をぶつけたら、まず落ち着いて確かめること
歩き始めの1〜3歳ごろと、外で元気に遊ぶ・スポーツを始める小学生のころは、転んだりぶつかったりして歯をけがすることがとても多い時期です。
先に、頭やからだを確かめてください。意識がぼんやりしている・吐く・けいれんする・頭を強く打った・血が止まらない、といったときは、歯よりも先に救急や小児科・脳神経外科を受診してください。
- ① 歯が抜けた・欠けた抜けた歯・欠けたかけらを探して、乾かさないように持ってきてください。
- ② できるだけ早く歯科医院へとくに永久歯が抜けたときは、時間との勝負です。
- ③ 見た目が大丈夫でも受診を中で根が折れていたり、あとから色が変わったりすることがあります。
当院では、歯のけがのお子様をいつも受け入れています。診療時間内でしたら、まずはお電話(045-912-1181)でご連絡ください。
診療時間外・休診日にけがをしたとき
- 横浜市歯科保健医療センター(中区相生町6-107・電話 045-201-7737)で、夜間と日曜・祝日の歯科の急患を受け付けています。診療時間は時期によって変わることがあるので、受診の前にお電話で確かめてください。
- 受診先に迷ったときは、横浜市救急相談センター(#7119 または 045-232-7119)に相談できます(365日24時間)。
急患診療所で応急処置を受けたあとも、続きの治療や経過の確認は当院で行えます。
歯が抜けてしまったとき|乳歯と永久歯でちがいます
永久歯が抜けたとき|乾かさず、すぐに歯科医院へ
- 歯の頭(白いところ)を持つ根の部分にはさわらないでください。根の表面の組織が、歯を元に戻すために大切です。
- 汚れていても、こすらない土などがついていたら、水で数秒さっとすすぐ程度に。ごしごし洗ったり、消毒したりしないでください。
- 乾かさない牛乳か、歯の保存液(薬局で売っています)に入れて持ってきてください。ティッシュに包むのは乾いてしまうので避けます。
- できるだけ早く抜けてからの時間が短いほど、歯を元に戻せる可能性が高くなります。30分以内をめざして受診してください。
乳歯が抜けたとき|元に戻さず、歯を持って受診を
乳歯は、元の場所に押し込んで戻さないでください。乳歯のすぐ下では永久歯が育っているため、無理に戻すと永久歯を傷つけるおそれがあります。抜けた歯は持ってきていただき、歯ぐきや下の永久歯に問題がないかを確かめます。
欠けた・ぐらぐらする・めり込んだ・位置がずれたとき
- 歯が欠けた欠けたかけらが見つかれば、水か牛乳に入れて持ってきてください。くっつけられることがあります。
- ぐらぐらする指や舌でさわらないようにして受診を。固定が必要なことがあります。
- 歯が歯ぐきにめり込んだ・短くなった見た目以上に中でけがをしていることがあります。早めに受診してください。
- 歯が前後にずれた・かみ合わない無理に戻さず、そのまま受診してください。
- 歯ぐきや唇から血が出ている清潔なガーゼやハンカチで10分ほど押さえてください。唇の深い傷は、形成外科などの受診が必要なこともあります。
抜けた歯は、牛乳にポチャン。ティッシュで包むのは、だめニャ!
当院でしていること|レントゲンで「見えないけが」を確かめます
ぶつけた歯は、見た目では大丈夫そうでも、歯の根が折れていたり、まわりの骨がけがをしていたりすることがあります。
- レントゲンで確かめる根や骨の様子、乳歯の下の永久歯の様子を確かめます。小児歯科とレントゲン
- 必要ならCTで立体的に根が折れていないか、ふつうのレントゲンで分かりにくいときに。歯科用CT
- 歯を固定する・つなぐ・治療するぐらぐらする歯の固定、欠けた歯の修復、神経の治療など、けがに合わせて行います。
泣いてしまうお子様でも、安全に処置できるよう工夫しています(「子供の虫歯治療の進め方」)。
ぶつけたあとも、しばらく様子を見せてください
歯のけがは、何週間・何か月もたってから変化が出ることがあります。
- 歯の色が変わる灰色や黒っぽくなるのは、歯の神経がダメージを受けたサインのことがあります。
- 歯ぐきが腫れる・うみが出る根の先に炎症が起きていることがあります。
- 永久歯への影響乳歯をぶつけると、下で育っている永久歯の形や色、生える位置に影響が出ることがあります。
けがをした歯は、決められた時期にレントゲンなどで確かめていきます。そのあとは、3か月ごとの定期健診でも見ていきます。
小学校低学年の前歯は、折れると治療が難しくなります
6〜8歳ごろに生えてくる永久歯の前歯は、生えたばかりのころは歯の根がまだ完成していません。根の先は大きく開いていて、これから何年もかけて長く、しっかりした根に育っていきます。
この時期に前歯を折って、歯の中の神経(歯髄)が出てしまうと、治療がとても難しくなります。神経を取ってしまうと、根がそれ以上育たず、短くて薄い根のまま残ってしまうからです。そのため、できるだけ神経を残し、根が育ち続けられるような治療を考えますが、けがの程度によっては、大人になってからも歯を守るための治療が長く続くことがあります。
だからこそ、小学校低学年の前歯は「治す」より「けがをさせない」ことがいちばん大切です。そして、もし折れてしまったら、欠けたかけらを持って、すぐにご連絡ください。神経が出ているときは、早いほど神経を残せる可能性が高くなります。
けがを防ぐために|おうちで伝えてほしいこと
もちろん、けがをしないに越したことはありません。そのうえで、あえてこう言いたいのです。
「骨は折っても、歯を折るな!」
骨は折れても、またつながります。でも、折れた歯は元には戻りません。とくに生えたばかりの永久歯の前歯は、一度折ってしまうと一生の損につながります。
歯のけがの多くは、ふだんの遊びや生活の中で起きます。お子様に、次のようなことをくり返し伝えてください。
- ポケットに手を入れて走らない転んだとき手が出ず、顔や前歯から地面にぶつかります。
- ブランコに気をつけるこいでいる人の前や後ろを通らない。立ちこぎや飛び降りもしない。
- お友達を後ろから押さない押された子は手をつけず、顔から倒れてしまいます。
- 口に物をくわえたまま走らない歯ブラシ・はし・おもちゃをくわえたまま歩き回らない。
- すべり台・鉄棒・階段でふざけない順番を守り、押したり引っぱったりしない。
小さいお子様(1〜3歳)は、まだ自分で気をつけることができません。テーブルの角にカバーをつける、歩きながら物を食べさせない、などおうちの環境も見直してみてください。
ポケットから手を出して走るのじゃ。お友達を後ろから押してはいかんぞ!
スポーツをするお子様には、マウスガードを
サッカー・野球・バスケットボール・ラグビー・空手・格闘技など、ぶつかったりボールが当たったりするスポーツでは、マウスガードで歯のけがを防げます。
当院では、お子様のお口に合わせたスポーツ用マウスガードをお作りしています。歯型をとって作るので、市販のものより外れにくく、話したり息をしたりしやすいのが特徴です。お子様は歯の生え替わりや成長でお口の形が変わるため、合わなくなったら作り直しをおすすめします。
費用は保険の対象外(自費)で、44,000円(税込)です。
よくあるご質問
はい。見た目は大丈夫でも、歯の根が折れていたり、あとから歯の色が変わったりすることがあります。レントゲンで確かめておくと安心です。
歯の頭(白いところ)を持ち、根にはさわらないでください。乾かさないように牛乳か歯の保存液に入れて、できるだけ早く(30分以内をめざして)歯科医院を受診してください。まずはお電話ください。
乳歯は元に戻さないでください。すぐ下で育っている永久歯を傷つけるおそれがあります。抜けた歯を持って受診していただき、歯ぐきや永久歯の様子を確かめます。
ごしごし洗ったり、ティッシュで包んだりしないでください。乾くと歯を元に戻しにくくなります。汚れは水で数秒さっとすすぐ程度にして、牛乳か歯の保存液に入れて持ってきてください。
歯の神経がダメージを受けたサインのことがあります。そのままにせず、ご相談ください。レントゲンで根の様子を確かめます。
生えたばかりの永久歯の前歯は、根がまだ完成していません。歯の中の神経(歯髄)が出てしまうと、神経を取ったときに根がそれ以上育たないため、治療が難しくなります。欠けたかけらを持って、すぐにご連絡ください。早いほど神経を残せる可能性が高くなります。
ポケットに手を入れて走らない、ブランコの前後を通らない、お友達を後ろから押さない、口に物をくわえたまま走らない、などをくり返し伝えてください。スポーツをするお子様には、マウスガードもおすすめです。
横浜市歯科保健医療センター(中区・電話 045-201-7737)で、夜間と日曜・祝日の歯科の急患を受け付けています。受診の前にお電話で確かめてください。迷ったときは横浜市救急相談センター(#7119)に相談できます。
はい。お子様の歯型をとって、お口に合わせたスポーツ用マウスガードをお作りしています。費用は保険の対象外(自費)で、44,000円(税込)です。
影響が出ることがあります。乳歯のすぐ下で育っている永久歯の形や色、生える位置が変わることがあるため、ぶつけたあともしばらく様子を見ていきます。