先に、いちばん多いご質問にお答えします
- 指しゃぶりはいつまで? … 3歳ごろまでは、無理にやめさせなくて大丈夫です。
- 気をつけたいのは? … 4〜5歳を過ぎても続くと、出っ歯や前歯のすき間など歯並びに影響します。
- おしゃぶりは? … 1歳を過ぎたら常に使わないように。遅くとも2歳半までにやめましょう。
- やめ方は? … 叱らないこと。寝つくまで手を握る・絵本を読むなど、安心させてあげてください。
指しゃぶりは、3歳ごろまでは見守って大丈夫
指しゃぶりは、おなかの中の赤ちゃんのころからしている、ごく自然な行動です。眠いとき、退屈なとき、不安なときに、気持ちを落ち着かせるはたらきもあります。
小児科医と小児歯科医が集まってまとめた「指しゃぶりについての考え方」(小児科と小児歯科の保健検討委員会・2006年)でも、3歳ごろまでは、とくに禁止する必要はないとされています。
- 0〜2歳そのまま見守って大丈夫。遊びが広がると、昼間の指しゃぶりは自然に減ります。
- 3歳〜就学前お友達と遊ぶようになると、自然に減ることが多い時期。頻繁に続くなら相談を。
- 4〜5歳を過ぎても続く歯並びへの影響が出やすくなります。小児歯科では、やめる手助けをおすすめしています。
- 小学生になっても続く自然にはなくなりにくいので、歯科医院と一緒に取り組みましょう。
続くと、歯並びはどうなる?
指しゃぶりを長く、強く続けるほど、歯並びやかみ合わせに影響が出てきます。
- 出っ歯(上顎前突)上の前歯が前に押し出されます。
- 前歯のすき間(開咬)奥歯をかんでも、上下の前歯のあいだにすき間ができます。
- 奥歯のずれ(交叉咬合)上あごが狭くなり、上下の奥歯が横にずれます。
前歯にすき間ができると、そこに舌を押し込むくせ(舌癖)がつき、サ行・タ行・ナ行・ラ行が舌足らずになったり、唇が閉じにくくなって口呼吸(お口ぽかん)になったりしやすくなります。くわしくは「口腔機能発達不全症」をご覧ください。
指しゃぶりによる歯並びの乱れは、早めにやめれば、成長とともに自然に治っていくことも多いものです。長く続くほど残りやすくなります。
上手なやめ方|叱らず、安心させてあげる
- 叱らない・無理にやめさせない叱られると不安になり、かえって指しゃぶりが増えることがあります。
- 寝つくまで、手を握ってあげる絵本を読んであげるのもおすすめです。
- 昼間は、手や口を使う遊びを外遊びや運動で、エネルギーを十分に発散させましょう。
- 生活のリズムを整える退屈な時間や、さみしい時間を減らします。
- お子様と約束する4〜5歳になれば、「どうしてやめるのか」を話して、お子様自身が納得することが大切です。
当院では、お子様にお口の中を鏡で見せながら、歯並びとの関係をお子様にも分かるようにお話しします。「歯医者さんに言われたから、やめてみよう」が、きっかけになることもあります。
しかるより、手をにぎってあげるのじゃ。安心すれば、指は自然とお口から出ていくぞ。
おしゃぶりは、遅くとも2歳半までに
おしゃぶりも、長く使うとかみ合わせに影響します。「おしゃぶりについての考え方」(小児科と小児歯科の保健検討委員会・2005年)では、次のようにまとめられています。
- ことばを覚える1歳を過ぎたら、おしゃぶりをいつも使うことはやめる
- 遅くとも2歳半までに、使うのをやめる
- 使っているあいだも、声かけや一緒に遊ぶなど、ふれあいを大切にする
- 4歳を過ぎてもやめられないときは、かかりつけの小児科医に相談する
2歳ごろまでにやめれば、かみ合わせの乱れは成長とともに改善しやすいとされています。奥歯(乳臼歯)が生えそろう2歳半から3歳を過ぎても使っていると、乱れが残りやすくなります。
こんなときは、ご相談ください
- 4〜5歳を過ぎても、昼も夜も指しゃぶりをしている
- 指にタコができるほど、強く吸っている
- 前歯が出てきた、前歯のあいだにすき間ができてきた
- お口がいつも開いている、舌が前に出るくせがある
- 爪かみ・唇かみ・唇を吸うくせがある
歯並びの様子と、舌や唇の力を確かめたうえで、お子様に合ったやめ方を一緒に考えます。必要なときは、プレ矯正(マウスピース)で早めに整えることもできます。
よくあるご質問
3歳ごろまでは、無理にやめさせなくて大丈夫です。4〜5歳を過ぎても続くと歯並びへの影響が出やすくなるので、そのころまでにやめられるよう、手助けをしてあげてください。
長く、強く続けるほど、出っ歯や前歯のすき間(開咬)、奥歯のずれ(交叉咬合)が起きやすくなります。早めにやめれば、成長とともに自然に治っていくことも多いものです。
叱らないことが大切です。寝つくまで手を握る、絵本を読む、昼間は外遊びで体を動かすなど、安心させてあげてください。4〜5歳になれば、お子様自身が納得してやめられるよう、お話ししてあげることも大切です。
1歳を過ぎたら、いつも使うのはやめましょう。遅くとも2歳半までにやめることがすすめられています。2歳ごろまでにやめれば、かみ合わせの乱れは成長とともに改善しやすいとされています。
歯並びの様子と、舌や唇の力を確かめたうえで、お子様に合ったやめ方を一緒に考えます。お子様にもお口の中を見せながら、分かるようにお話しします。