歯科治療のレントゲンは妊娠中でも大丈夫です
歯科治療でレントゲンを使用するということがあります。
しかし、妊娠中は放射線という観点からレントゲン撮影に不安を覚える人もいるようです。
結論からいうと、普通にレントゲン撮影をする程度の被ばく量なら全く心配要りません。
しかし、心配ないと医師に言われても心配だという人は出来る限り受けない方がいいかもしれません、
不安だという母親の気持ちの方が、赤ちゃんに悪影響を与えてしまいかねないからです。
また、妊娠初期の方がレントゲンの影響を受けやすいと考えられているため、初期に受けることを不安に思われる人もいるでしょう。
そういう時は、待てるようなら時期をずらせるように医師と相談した方がいいでしょう。
放射線そのものが問題なくても、母親がずっと不安に思っているというのは予想以上のストレスになると思います。
けれども、治療を優先した方がいい場合もありますので、やはり医師との対話は必要です。
例えば、妊娠している時に母親が歯周病である場合、赤ちゃんに感染する危険があります。
虫歯も歯周病と同じように感染症です。
そのため、母親が歯周病だと、その菌が胎盤を通して赤ちゃんに感染することもあるのです。
また、重度の歯周病の場合、早産の危険性があります。
歯茎が炎症を起こしているため、その炎症物質が血液を通じて全身に行き渡ってしまいます。
これによって早産になるリスクが高まると考えられているのです。
調査によると、歯周病の母親とそうでない母親を比較すると、歯周病になっている人の方が7.5倍もリスクが高いそうです。
尚、レントゲンですが、確かに妊娠中に放射線を一定以上浴びると流産したり、小頭症などの問題があると考えられています。
これは妊娠の時期によっても変わって来るのですが、基本的に【胎児が直接50~100ミリシーベルトを浴びる】ということで、危険があるのです。
歯科レントゲンで胎児が浴びる放射線量は、デジタルエックス線装置の場合0.0008ミリシーベルトです。
計算すると、歯科レントゲンを6万2500枚~12万5000枚ほど撮影すると影響があるということになります。
ですから、歯科レントゲンを心配する必要はないと思います。