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親から虫歯がうつる?!予防や治療はまず親から!

投稿日: 2017年7月25日  | カテゴリ: 都筑デンタルBLOG

歯がまだ生えていない赤ちゃんの口の中に、虫歯菌は存在していません。歯がない状態では、代表的な虫歯菌であるミュータンス菌は存在できないのです。でも歯が生え始めたからといって虫歯リスクがいきなり高まるのかというとそうでもありません。


歯が生えると歯垢がくっつきますが、赤ちゃんは唾液が多く、大人よりもはるかに自浄作用が大きいので虫歯になる可能性は低いのです。それに唾液の分泌が多いと、再石灰化も促進させるため、基本的に赤ちゃんの口の中は虫歯にはなりにくい環境になっています。

そのためガーゼで拭いたり、歯ブラシで少し磨くだけでも、虫歯をちゃんと予防する事ができるのです。歯磨きの習慣さえ身に付けさせれば、虫歯を恐れる事はありません。できるだけ歯磨きの時間が楽しい時間になるように、親がうまく先導してあげましょう。


ただ初めて歯磨きする時には、違和感があり、歯磨きを嫌がってしまう子供もいます。

この時、怒ったり無理強いしてしまうと、歯磨きに対して悪いイメージがつき、習慣化するのが難しくなってしまいます。子供が歯磨きを嫌がった時は、親も一緒に歯磨きをしたり、おいしい味がついた歯磨き粉を試してみたりして、歯磨きが楽しくなるように工夫してあげましょう。

 

歯磨きだけでは徹底したケアはできないので、定期的に歯科医院へ行き、フッ素を塗ってもらいましょう。フッ素を塗布すれば、初期の虫歯は進行せずに治ってしまうこともありますから、虫歯に気が付かず歯医者さんに行っても、自然に治療できているというわけです。

 

でも、赤ちゃんのお口を一生懸命ケアしていても、虫歯になってしまう場合があります。
食事や歯磨きの方法に問題があって虫歯になってしまうこともありますが、多くの場合は親の口から虫歯が感染してしまうケースが多いのです。

 

親が子供に食べ物を口移しで与えたり、キスしたり、同じお箸やスプーンで食べさせたりすると、親の唾液に存在している虫歯菌が子供に感染してしまうのです。子供が小さい時にはついやってしまいがちな事ですが、子供に虫歯菌を感染させたくなければ、こうした行為をしないよう気を付けましょう。それから熱いものを食べさせる時にふーふーと息を吹きかけ冷ましてから子供の口に入れる親は多いと思いますが、これも唾液が飛んで、虫歯菌感染の原因になってしまいます。

 

特に歯の生え始めから3歳くらいまでは大事な時期です。

この時期に虫歯菌が移らなければ、虫歯に悩まされるリスクは低くなりますから、できるだけ親の虫歯菌が感染しないよう、またまめに歯をケアして子供が虫歯にならないよう、親はしっかりと配慮してあげる必要があります。

歯磨きをしても、間違ったやり方だと効果はあまりありませんから、正しい歯磨きのやり方を親はちゃんと把握しておきましょう。歯を磨く時はゴシゴシと力を入れて磨かない事、歯ブラシを大きく動かすのではなく、小さい幅で動かす事、そして歯間や歯周ポケットもしっかりと磨く事を心掛けましょう。


歯間は歯間ブラシやデンタルフロスを使ってケアしましょう。

自宅でのセルフケアだけでは完全に虫歯を予防するのは難しいので、3~6ヶ月に1度は歯科医院へ行き、クリーニングしてもらうようにしましょう。

 

キシリトールが配合されているものを与えれば、歯垢もつきにくく、歯の再石灰化も促進されるので虫歯予防にはかなり有効です。

キシリトールは糖類ですが、砂糖と違って虫歯になる心配はありません。
キシリトールは唾液の分泌も促進してくれるので、口の中が中和されて、虫歯になりにくい環境を作ってくれます。
1歳半~3歳頃には、キシリトール配合のガムや飴ではなく、キシリトール配合のタブレットをおすすめします。
喉につまらないように、できるだけ小さくして与えましょう。
キシリトールは食べなれていないと下痢をする事もありますから、一度にたくさん与えるのではなく、少しずつあげるようにしましょうね。

 

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