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妊娠すると歯周病になりやすいのはなぜ?

投稿日: 2017年4月10日  | カテゴリ: 都筑デンタルBLOG

妊娠すると歯周病になりやすいという話があります。
これはその通りなのですが、なぜなのかということについて少し記そうと思います。
 

◆女性ホルモンの影響 

妊娠中は血液の中に存在する女性ホルモン、【エストロゲン】と【プロゲステロン】が増加するのです。

特にエストロゲンに関しては、歯茎を形作る細胞を標的としてしまう歯周病菌の増殖促進という影響を持ちます。
プロゲステロンは、【プロスタグランジン】という炎症の元となるものを刺激してしまうのです。

こういった女性ホルモンが、出産前になると月経時の10?30倍程度になるという報告があります。
そのため、妊娠中期?後期の頃は通常よりも妊娠性歯肉炎というトラブルを起こしやすいのです。
ですから、この頃は特に口内ケアが大事になります。
歯垢が殆どのこっていない口内の場合、歯肉炎が起きない、起きても直ぐになおるという風に、重大な問題にならないことが多いからです。


◆つわりの影響

これは、つわりという症状そのものが歯周病に関係しているという意味ではありません。
つわりがひどい時には、歯磨きが満足に行えないということが理由です。
個人差がありますが、例えば口内に歯ブラシを入れられない、歯磨きのにおいに拒否反応が起きるという人もいます。
そのため、口内を清潔に保つことが難しく、歯周病菌が増殖してしまうことになるのです。

また、つわりのために普通に食事をすることが出来ない、嗜好に変化があって歯に良くないものを好むといったことも影響します。
だらだらと長い時間をかけて食べ続ける習慣などがつくと、更に虫歯や歯周病のリスクが高まるからです。


◆まとめ

これらの理由によって妊娠中は口内トラブルが起きやすいのですが、この時期に口内ケアをおろそかにすると、出産後に重度の歯周病になるということもありますので、出産後には特に意識して歯科医でケアを受けることをお勧めします。
尚、歯周病は年を重ねるごとに重症化する傾向にありますので、妊娠されている方の年齢によっては更に気をつけないといけないかもしれません。
健診と歯石除去を定期的に受けましょうね。

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