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先天性の歯並びと舌の位置、永久歯が生えない問題

投稿日: 2016年10月30日  | カテゴリ: 都筑デンタルBLOG

歯並びが悪くなる理由は幾つかありますが、ここでは舌の位置と先天性の問題について記します。

先ず、舌の位置についてですが、これを意外に思われた人もいるかもしれません。
しかし、舌の位置が正しくないことで歯並びが悪くなっている場合も少なくないため、注意が必要なのです。

◆正しい舌の位置

舌の先が上の前歯の若干後ろにあるスポットという場所にあるのが、正しい位置となります。
このスポットに舌先があることで、舌の筋肉が上顎の筋肉を押し拡げるため、顎が適度な大きさにまで成長します。
これにより、顎の小ささが理由で歯並びが悪くなるというリスクが低くなるのです。
舌が筋肉を押し拡げることで、上顎の形が舌の形と同じになります。
歯並びがいいということは形が同じということなのです。
また、こうすることで下顎よりも上顎が先に成長することになり、上顎が拡がることで下顎も自然に拡がるという効果が得られます。
そのため、下顎の歯並びも良くなるのです。

◆舌の位置による歯並びへの悪影響

◇出っ歯

舌先が上顎に接地していない場合、上顎が拡がらず、顎の大きさと歯の大きさが合わなくなってしまいます。
ですから、顎が狭いために上の前歯が前に出てしまう出っ歯になるリスクが高まります。

◇受け口

舌先が、常に下側の歯の裏辺りにあるという場合は受け口になる可能性が高まります。
舌先が下顎を押している状態になるため、下顎や舌の前歯だけが成長してしまうということです。
舌と下の前歯の裏側に両者を繋ぐような筋がありますが、これを舌小帯と呼びます。
これが短い人は舌を上に持ち上げることが難しいため、位置が低くなって受け口になりやすくなるのです。

◇開口

上下の歯の間に舌がある状態を開口と言います。
常にこの状態であったり、何かを呑み込む時にこうなったりすることもあります。
どちらにしても、奥歯を噛んだ時に前歯が噛めなくなりますし、前歯を舌が押すことにもなるので歯並びが悪くなるのです。

◇凹凸

舌先がスポットにないため上顎が拡がらず、歯が綺麗に生え揃う顎の大きさを確保出来なくなることで、歯並びが凹凸になってしまいます。
日本では八重歯を可愛らしいと思う人も多いと思いますが、実はこれも顎と歯の大きさが合っていないための状態なのです。
余談ですが、欧米などでは八重歯を歯並びが悪いとしか思わないので、日本人との意識の差に注意が必要です。

◇発音の悪さ

例えば、タ行を綺麗に発音するためには舌が上顎につかないといけません。
これが普通に出来るのは舌と上顎の大きさが殆ど同じであるからです。
けれども、舌と上顎の大きさが違うと上手く接地出来ないため、発音も悪くなるのです。

◇口呼吸

自然に鼻呼吸を覚えるために必要なのは唇が閉じていることです。
そして、舌が上顎に接地していないと唇を閉じることが難しくなります。
舌の位置が悪いということは唇を常に閉じていることが出来ないということで、そうなると無意識に口呼吸になってしまうのです。
口呼吸は口内の乾燥を招き、それが虫歯や歯周病などのリスクを高めます。
また、身体全体への悪影響もありますので、早いうちに鼻呼吸に変えないといけません。


◆先天性の歯並びの悪さ

先天性欠如歯という言葉があります。
通常は、乳歯の下で永久歯の歯胚と言われる歯の芽のようなものが育っているはずなのですが、何らかの理由で歯胚が作られず、永久歯が生えて来ないという状態のことです。
歯が生えて来ないというのは永久歯だけの問題ではなく、乳歯が生えて来ないという場合もあります。
1?3本程度が欠けている場合もありますし、10本以上の歯が欠けてしまう場合もあるのです。

2011年の段階で日本小児歯科学会が調査結果を報告しているのですが、それによると小児歯科を受診している子供の10人に1人程度が先天性欠如歯であるということです。
乳歯で全体の0.5%、永久歯で全体の10.1%の子供たちが先天性欠如歯であると確認されているようです。


◆先天性欠如歯になる理由

理由は今のところ分かっていないようです。
しかし、指摘されていることとしては遺伝、全身疾患、薬の副作用、妊娠中の母体が栄養不足だったなどの理由が言われています。
尚、1?2本程度の少ない先天性欠如歯である場合は、食生活が変化したことによる歯の退化であるという考え方もあるそうです。


◆先天性欠如歯が起こりやすい歯

上顎に比べて下顎がなりやすいと考えられています。
歯の場所としては、側切歯(2番)と第二小臼歯(5番)が欠けていることが多いそうです。


◆乳歯が抜けた場合

乳歯が抜けて永久歯が生えて来ない場合、早めに歯科医へ行く必要があります。
歯が生えて来ないと、空いたスペースに周囲の歯が倒れ込んで来ることがあります。
また、歯は本来、噛み合うことで擦り減り、適度な長さと丸さが確保されているのですが、それが出来ないため噛み合うはずの歯が伸びてしまったりもします。
これらの理由で歯並びが悪くなるなり、噛み合わせも悪くなってしまうので気をつける必要があります。
歯科医に相談して歯を補う必要があると思います。


◆永久歯が生えない場合

通常、乳歯が抜けるのは永久歯の成長と萌出の始まりとともに吸収されていくからです。
そのため、吸収されて短くなり抜け落ちて永久歯に生え変わるということになります。
しかし、永久歯の歯胚がないということは乳歯の根が吸収されないということです。
ですから、乳歯は抜け落ちずに留まることになるのです。
先天性欠如歯である場合は、なるべく乳歯を留まらせるようにします。
けれども、乳歯はエナメル質が脆いですし、酸にも弱いため虫歯にもなりやすいので、大人になってからも永久歯のかわりにするというのはとても難しいと考えられています。

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