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過蓋咬合(かがいこうごう)と顎関節症について

投稿日: 2016年11月30日  | カテゴリ: 都筑デンタルBLOG

★過蓋咬合とは?

過蓋咬合は、上の歯の噛み合わせが深く、下の前歯を覆っているような噛み合わせです。
歯並び自体は悪くないので、過蓋咬合だと自覚していない人も多く、検診や歯科医院で過蓋咬合だと言われて初めて気付く場合が多いようです。


★過蓋咬合になってしまう原因とは?

・歯に問題が?!
奥歯が虫歯や歯周病でなくなってしまうと、全体のバランスが崩れ、前歯の負担が大きくなり、噛み合わせが深くなって過蓋咬合になる事も。
また下唇で下の前歯が圧迫されている場合にも、下の前歯が内側に傾いてしまうため、噛み合わせが深くなってしまいます。

・骨格と額関節に異常がある?!
上顎が長い、下顎が小さい、歯を支える骨が発達していないといった骨格異常によって、過蓋咬合になる事があります。また、額関節が後ろの位置にあり、下顎が顎の筋肉で圧迫されていると、下の歯が後退してしまうので、過蓋咬合の原因になってしまいます。


★過蓋咬合を放置するとどうなる?

過蓋咬合を治療せずに放置した場合、額関節症の原因になってしまう事があります。
過蓋咬合だと、上の前歯が常に下の歯に突き上げられているような状態なので、それによって顎が後ろに下がってしまい、額関節に負担がかかり、額関節症になってしまうのです。

女性の場合は、特に骨格や関節、靭帯が弱く、ストレスにも敏感なので、額関節症になりやすいようです。また、噛み合わせが深すぎると、痛みや歯ぐきの腫れ、炎症を引き起こす事もあります。
さらに、歯周病や口内炎、虫歯になりやすい、歯と歯茎の間の隙間が少なくなって被せ物や入れ歯が壊れやすくなるなど、過蓋咬合を放っておくと、様々なトラブルを招いてしまいます。

過蓋咬合だと診断されたら、後々のトラブルも考えて、しっかり矯正治療しておいた方がいいでしょう。過蓋咬合を治療すると、噛み合わせも良くなり、見た目にも美しくなります。ただ、まだ乳歯が生えていて、顎が成長していない子どもの場合には、一時的に過蓋咬合になっているかもしれないので、治療の前にまず経過観察が必要です。6歳臼歯が生える頃には自然に過蓋咬合が治る事もありますから。過蓋咬合の矯正治療を始めるなら、歯の生え換わりや顎の成長を考慮して、小学校2~3年くらいから始めるとよいかもしれません。詳しくは検診にいらしてください。

顎のズレが大きい場合には、外科手術が必要になってくる事もあります。その場合は、矯正装置である程度歯を整えてから外科手術をして顎を整え、再度矯正装置で噛み合わせを改善していくという治療法になります。



★額関節症について

顎が鳴ったり、口が開かなかったり、顎が痛くなったりしたらそれは額関節症かもしれません。
額関節症は若い女性に多く、その症状は、放置しても自然に治ってしまうほど軽症の場合もあれば、日常生活に支障をきたすほど重症の場合もあります。顎を動かす時にだけ痛みがあるというのが額関節症の特徴ですが、噛み合わせで違和感を覚えた場合も額関節症の可能性があります。

額関節症になると、耳の痛み、耳鳴り、難聴、頭痛、首や肩の痛み、腰痛、肩こり、目の疲れ、充血、眩暈、歯や下の痛み、口内乾燥、味覚障害、呼吸困難、嚥下困難などの症状が現れる場合もあります。


★額関節症の治療方法

額関節症の治療は、原因の解消と痛みの緩和が中心で、悪習慣を取り除くための認知行動療法や、患部を温めたり冷やしたりする物理療法、口を開けたり顎を動かす訓練をする運動療法などがあります。

額関節症の治療は、セルフケアが中心です。生活習慣の改善、姿勢を正しくする、リラックスする、全身運動をする、顎に負担をかけないようにする、マッサージをする、硬いものを食べないようにする、うつ伏せ寝をしないなど、自分である程度気を付けて生活しながら、自然治癒させていく事が多いようです。

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